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新しい物語を構想していたローズオニールは、ある夜夢をみました。彼女のまわりを妖精のようなものが飛び回っていました。ひとりが小鳥のようにオニールの腕にとまりました。冷たい感覚がしましたが、すぐに彼らがそのおなかのようにまんまるい暖かなハートを持っていることがわかりました。そしてかれらが、哲学そのものであることを理解しました。この夢を見たあと、オニールは早速キューピーの絵物語の創作にかかり、アメリカの婦人雑誌「レディースホームジャーナル」12月号に発表されました。これがキューピーの誕生です。 |
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キューピーKEWPIEという名を創作したのもローズオニールです。「ローマ神話に登場するキューピッドCUPIDは、人々のこころにいたずらをするけれど、わたしのキューピーには愛だけをはこんでほしい…」という願いで、KEWPIEという名前を考えだしました。 |
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キューピーたちは、物語と共にこの世にデビューしました。物語の作者もローズオニール自身です。キューピーたちの活躍する数多くの物語のどれもが、キューピーらしい愛“キューピッシュ・ラブ” にあふれた物語です。
キューピーたちの精神は、いつも「いいことを、たのしんでする」こと。物語に登場するキューピーたちのしぐさのひとつひとつが実に自由自在に描かれ、見ているだけでキューピーの世界に引き込まれます。ローズオニールが表現したキューピッシュ・ラブにあふれる世界。それは人々が永遠に求め続ける理想の世界といえるでしょう。 |
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STANDING KEWPIE |
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ACTION KEWPIE |
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1912年、キューピー人形がアメリカで発売され始めました。彫刻家でもあるローズオニールは世界の子供達のために、すばらしいキューピー人形を作ろうと、優れた人形作りの国ドイツに製造を依頼しました。その第一号が立っている姿のスタンディングのビスクキューピーです。 |
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最初のキューピーカード |
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1914年よりアクションキューピー人形が続々作られるようになりました。可愛いしぐさ、ほのぼのとした動作、心を和ませる絵物語風の人形です。これらのキューピー人形の登場で、キューピーの人気はさらに沸き上がり、アメリカでは“キューピー狂時代”と呼ばれるほどの大キャラクターブームが起こりました。その人気にあやかり、また安心で安全なイメージがあったために、キューピーは食品広告に多く使われました。 |
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