驚くことに紙上では紹介しきれないほどのキューピーグッズが人形の発売からわずか1年のうちに発売されたのです。
1914年からは、いろいろなポーズをしたアクションキューピーが登場。絵物語から飛び出してきたような可愛さがブームにさらに拍車をかけます。キューピーは広告でも大活躍します。ゼリーの素・アイスクリーム・食品の缶詰から劇場のポスターにいたるまで。この現象は、「キューピークレイズ」(キュ-ピー狂時代)とまで呼ばれるほどで、まさに現代のキャラクターブームの先駆けと言えるものです。
町はキュ-ピーに彩られていました。こどもたちだけでなく大人もすっかりキューピーのとりこになっていました。「To see a Kewpie was to want one.キューピーをみたら、きっとほしくなる」と言う言葉が、当時の雰囲気をよく伝えています。(つづく) |