ボニーブルックに移り住んだローズに、新たな喜びがおとずれました。1939年スプリングフィールドに住む、甥のリチャード・オニールに男の子が誕生したのです。子供のいなかったローズにとって、孫のような赤ちゃんの誕生は、どんなにかうれしいできごとだったでしょう。ローズは、早速リチャードの妻ジェネバに、あふれんばかりの喜びの手紙をおくりました。その冒頭には、Darling little Geneva Hero とかかれています。この小さなヒーローこそ、現在、ローズオニール財団の代表者、デビッドオニールさんです。
デビッドオニールさんは、3人兄弟の末っ子。ロ一ズは、イースターの贈り物として、兄のジェイムスと姉のジャネットには、大きなウサギのぬいぐるみを、デビッドにはカドルキューピーを贈りました。そしてその夏、小さな子供達は、ジェネバと共にボニーブルックのローズを訪問しました。忙しかったニューヨーク時代には、考えられなかった子供達との至福の時間。夢にまでみた本物のキューピーたちがローズの回りで戯れていました。 |