ワンシントンスクエアに集まっていた売れない作家たちもいっしょにこのカラバスに移ってきました。ローズは余りにも親切すぎたかも知れません。これらの居候人たちが、後のローズの貧窮を促す要因になるとは、その時は思ってもみませんでした。ローズは、彼らを自由にさせていました。1ヵ月2ヵ月も居候しているアーティストが、どの部屋に滞在しているのかさえ知らないほどでした。カラバス城時代、キューピーに続く新しい人形が誕生します。カドルキューピーとスクートルズの登場です。1925年からレディースホジャーナル誌ではじまったKEWPIEVILLEも、ここカラバスで誕生しました。次号は、この新しい地で誕生する人形やお話からはじめたいと思います。
(次号につづく) |